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コンプレッサー(圧縮機)とは?仕組み・種類について解説いたします!

コンプレッサー(圧縮機)とは?仕組み・種類について解説いたします!
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コンプレッサー(圧縮機)の仕組みについてご存知ですか。圧縮機とも呼ばれますが、その仕組みや種類について知っている方は少ないかもしれません。そこで本記事では、コンプレッサーの種類や仕組みについてご紹介します。ぜひお役立てください。

コンプレッサー(圧縮機)とは

コンプレッサーとは、空気を取り込み圧縮する機械になります。

その圧縮空気は、空圧機器といって、NC制御の工作機械などに供給されます。

また、家庭用の小型エアプレッサーも人気があり、DIYや車の空気入れなどで使用されています。本記事では、製造業の工場で使用するコンプレッサーの種類やその仕組みについてご紹介いたします。

コンプレッサー(圧縮機)の仕組み

コンプレッサーの仕組みは、空気を取り込み、圧縮します。その圧縮気体を空圧機器に送り込むことで圧力がエネルギーとなり、稼働するという仕組みです。

次に、コンプレッサーの原理について見ていきます。

先述したように、空気をコンプレッサーに取り込み圧縮しているのですが、

さらに具体的に説明すると、圧縮された空気は、体積を1/8まで減らします。そうすると、圧縮された空気が元に戻ろうとするエネルギーが発生します。このエネルギーこそが空圧機器のエネルギーとなるのです。

コンプレッサー(圧縮機)の種類

コンプレッサーの種類は、レシプロ式、スクリュー式、スクロール式の3種類に大別されます。それぞれの、構造と特徴を押さえてコンプレッサーを導入する際の参考にしてください。

メンテナンスが容易な レシプロ式

仕組みは、シリンダ内部をピストンの往復運動により圧縮気体を放出します。

メリットは、旧来の設計のためメンテナンスが容易で、販売価格が安価なことです。

デメリットは、ピストン運動による音や振動が大きいことです。

それにより、住宅街など騒音が気になる場所への設置は不向きです。

レシプロコンプレッサーの主に使用される機種は、小型になります。

用途は、大型を必要としない製造業の工場でよく使われます。

回転して圧縮する スクリュー式(オイル式、オイルフリー式)

仕組みは、閉ざされたケーシング内にオス・メスのローターがスクリュー間で回転し、体積を減少させて気体を連続圧縮し圧縮気体を放出します。

また、オイル式とオイルフリー式があります。双方の仕組みについては、変わりません。

違う点としては、オイルの有無になります。オイル式は、オス・メスのローターが噛み合う圧縮気体を生成するため、潤滑油が必要になります.。対して、オイルフリーは、オス・メスのローターが非接触で圧縮気体を生成するため潤滑油の必要がありません。

オイル式は、オイルフリーと比べて空気圧縮率が高いため、圧縮によるエネルギーが大きいです。ですが、オイルの注入やメンテナンスを定期的に行う必要性があります。

また、オイルフリーは、食品業界、化学業界といった衛生面が求められ、きれいな気体を必要とする機械で採用されています。

次に、スクリューコンプレッサーのメリットは、レシプロコンプレッサーに比べて、振動と騒音が小さいことです。

それにより、様々な場所で使用することができます。

スクリューコンプレッサーの主に使用される機種は、中容量のコンプレッサーに多く採用されています。

空気圧縮率が高い スクロール式

仕組みは、ケーシング内の、2個のローターが渦巻形状になっていて、1つは、固定され、もう1つは、回転します。そうすることで、ケーシングとローター間の容積が変化し、気体を圧縮する仕組みになっています。

メリットは、振動・騒音が1番少ないことです。また、空気圧縮率が高く小型機種の中で動力効率が最も高いです。スクロールコンプレッサーの主に使用される機種は、小型になります。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

本記事では、コンプレッサーの仕組みについてご紹介しました。

コンプレッサーとは何か、どんな種類があるのかまでご理解いただけましたでしょうか。

本記事を読んでこれまでの疑問を解決していただければ幸いです。

工場のメンテナンスをご検討中の方は、お気軽に当社までご相談ください。

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