【コンベヤの種類】メリット・デメリットを合わせて解説!
![【コンベヤの種類】メリット・デメリットを合わせて解説!](https://y-kojimente.com/wp-content/uploads/2022/12/unnamed.jpg)
- 目次閉じる
コンベヤの種類としてはベルト式が一般的に有名ですが、その他にも様々な種類があることはご存じでしょうか?
今回の記事では、代表的なコンベヤについて、主な用途とともにご紹介します。
コンベヤを使用するうえでの注意点も解説しておりますので、コンベヤの導入を検討されている方にもご参考になれば幸いです。
コンベアとは
そもそもコンベアとは「物を一方向に一定スピードで運搬する装置」のことを言います。
そのため、コンベアは運搬することが主な目的となりますが、運搬しながら組み立てや加工を行う場合も多いです。
人の手で運搬せず一定のスピードで運搬してくれる為、その分の作業効率が上がります。
コンベアの種類
コンベアには様々な種類がありますが、今回はJIS定義でも定義されているうちの
・ベルトコンベア
・チェーンコンベア
・ローラコンベア
・スクリューコンベア
上記の4種類について解説していきます。
ベルトコンベア
ベルトコンベアとは、幅広のベルトの両端をつないでローラで回転させ、ベルト上に乗せた物を移動させるものです。
素材はゴム、樹脂、スチール、金網などがあり、形はトラフ形(ベルト横断面が V 形,U 形又は船底形)、フラット形(ベルトの横断面が平らなベルト)をはじめとした様々な種類があります。
ベルトコンベアの利用場面
日常生活にある身近なものとして、回転寿司レーンや空港の荷物レーンなどがあります。空港で荷物を預けると、受け取りの際にベルトコンベアに乗って自動で荷物が流れてきますよね。
その他にも物流倉庫や食品工場などで、荷物や加工品など様々な物を搬送するために利用されています。
しかし、ベルトコンベヤは機体が短い場合、他のコンベヤと比較すると導入費用が高くなってしまう場合があります。
また、ベルト部分が断裂すると交換しなければいけないなどメンテナンスコストがかかりやすいことに注意する必要があります。
チェーンコンベア
チェーンコンベアとは、文字通りチェーンを使用したコンベアです。
多種多様の用途に使用され、コンベヤの中でも種類が多いコンベヤです。温度、密封性、カーブ、耐久性、重量搬送、設置環境等の理由によりベルトコンベヤでは対応不可能な場合にはチェーンコンベアが採用されている事が多々あります。チェーンコンベアで代表的な製品に、バケット、フライト、エプロン、スラット、パイプ等があります。
チェーンコンベアの構造は、通常 チェーンのアタッチメントに様々な物を搬送させるための平板、バケツ他を取り付けます。ヘッド(先頭)とテール(先頭と反対側)にチェーン用のホイル、スプロケットを取り付けそれにチェーンを噛み合わせ、ホイル、スプロケットを回転させることによりチェーンが進み搬送物を運びます。
また、スラット(板)コンベアの場合は板の上に搬送物を載せるので、ベルトコンベアのように搬送物でベルトが傷つくリスクが少ないです。そして、スラットが破損した際には、個別に交換することもできます。
チェーンコンベアの利用場面
チェーンコンベアは前述の通り耐久性に優れるため、搬送物投入時に衝撃がある場合や、搬送物そのものが硬い場合やエッジが立っているもの、油分の多い物の運搬に適しています。
しかし、高速大量運搬には適していないため注意が必要です。
ローラーコンベア
ローラーコンベアとは、フレームに筒状の回転するローラーを等間隔に配置して固定し、ローラーの運動により搬送物を移動させるコンベアです。
一般的には、ベルトやチェーンなどで隣接するローラ同士をつないで、モジュール単位で駆動させます。
ローラーコンベアの利用場面
ローラコンベヤは、搬送物の底面が平らなものに適しているので、箱物搬送などに多く使われています。
搬送ローラと搬送物の間に生じる摩擦が少ないので昇り傾斜搬送には向きませんが、ストッパを取付けたり、アキューム機能を持たせることができるので滞留には適しています。
搬送物を1個ずつ切り離す場合などでよく使われています。
しかし、細かい土砂などのローラー間に落下してしまうサイズの物は運搬できない点に注意する必要があります。
スクリューコンベア
スクリューコンベアとは、パイプの中に軸を通し、らせん状の羽根やチューブをその軸に取り付け、ねじ機構によって軸を回転させることで搬送物を押し出すコンベアです。
スクリューコンベアの利用場面
スクリューコンベアは主に粉体を搬送するために利用されます。
具体的には、穀粒、石炭などのばら運搬、ボイラーの灰のかき出しなどによく利用されます。
また、スクリューの回転数に比例して搬送物を一定量に調整可能で、完全密閉の搬送ができるので発塵が少なく、傾斜面も搬送が可能というメリットがあります。
コンベヤーの修理・メンテナンス、点検サービス事例
弊社ではコンベヤをはじめ様々な搬送機器のメンテナンス・定期点検を承ります。また、設置工事におきましても対応いたします。
事例①:ベルトコンベヤー現場エンドレス工事
![](https://y-kojimente.com/wp-content/uploads/2022/12/image-5.png)
![](https://y-kojimente.com/wp-content/uploads/2022/12/image-6.png)
![](https://y-kojimente.com/wp-content/uploads/2022/12/image-7.png)
お客様より「コンベア上を流れるワークが蛇行し、うまく流れなくなっているので修理してほしい」とご相談をいただきました。
そこで、現地調査を行ったところ、不具合の原因はコンベアベルトの老朽化にあると判断したため、コンベアベルトの貼り換え作業を行いました。
まず、既設のコンベヤーの機長を計測し、それに合わせてコンベヤベルトをカットしました。
そして、ベルト同士の結合部を端末処理した後、接着剤を塗布してベルトを圧着するエンドレス加工を行いました。
>>>この事例の詳細はこちら
事例②:コンベヤーベルトの点検サービス
コンベヤベルトの点検をしてほしいのご依頼をお客様よりいただき、実施しました。
コンベヤベルトは定期的な点検を怠ると、ベルトの消耗に気づかず破損や剥離、破断につながるおそれがあります。
そのため、コンベアベルトの不具合や製造ラインの停止を予防するためにも、定期点検を行う必要があります。
不具合が起こった際に早急に対処できるようにするため、当社の点検サービスでは、コンベヤベルトの点検リストも作成しています。
>>>この事例の詳細はこちら
コンベアの修理・メンテナンス、点検サービスは石川商事へお任せください!
当社では、コンベアの修理・メンテナンス・点検サービスにおいて多数の実績がございます。コンベアの不調、老朽化などにお悩みの方はぜひご相談ください。